田村神社〜まるでテーマパーク。香川で最も格式が高い神社〜

香川県高松市にある【田村神社】に参拝してきました。
こちらは「讃岐国一宮」、つまり香川県内で最も格式が高い神社です。
- 倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)
- 五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)(別名:吉備津彦命(いさせりひこのみこと))
- 猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
- 天隠山命(あめのかぐやまのみこと)(別名:高倉下命(たかくらじのみこと))
- 天五田根命(あめのいたねのみこと)(別名:天村雲命(あめのむらくものみこと))
という五柱の神様が祀られていて、「田村大神」と総称されています。
「倭迹迹日百襲姫命」は女性を守る神または水神として崇められていて、水が少ない讃岐地方の中でこのあたり一帯は湧水地であるのは、水神様のご利益によるものだと地元の人々から信仰されてきました。
田村神社の奥殿が深淵の上に建てられていることからも水神信仰を基盤とした神社であるようです。
この深淵には、龍神が棲んでいるから決して覗いてはいけないと言われており、かつて興味本位で深淵を覗き込んだ人が、現れた龍に睨み殺されたという記録も残っています。

画像はHPより拝借
しかしそのような伝説は想像がつかないほど田村神社の中は明るく賑やかでした。
ありとあらゆる神様が祀られていて、多数の像や祠はまるでテーマパークのようでした。
いくつかご紹介していきます。
お迎え布袋尊
17メートルもある大鳥居から入るとすぐに見える「布袋尊」。
布袋様は「子宝」「夫婦円満」「財運金運向上」など幅広いご利益があり人気です。
鐘楼門(しょうろうもん)
龍神様が祀られている、昇り龍の鳥居。
その奥にある四神が描かれた大きな4本の柱からなる鐘楼門の中央には、立派な梵鐘(ぼんしょう)が吊り下げられています。
この梵鐘には大祓詞が彫られています。
大祓詞とは、個人のみならず広く天地の罪穢れを祓う祝詞です。
裏参道
鐘楼門から続く参道は朱い鳥居で囲まれ、中央には八咫烏(やたがらす)が飾られています。
桃太郎伝説の像
犬島、猿王、雉ヶ谷の供を連れた弟吉備津彦命(いさせりひこのみこと)へ瀬戸内海の鬼退治を命ずる倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の像です。
北参道
綺麗な朱色の連鳥居の中央には「さぬき獅子」の像が置かれています。
鳥居に引けを取らないインパクトです。

画像はHPより拝借
本殿
御祭神は冒頭でも述べた五柱の神様を総称して「田村大神」とされています。
涸れる事無き水源をもたらす神として古くから信仰されています。

画像はHPより拝借
姫の宮
「縁結びの神様」として人気の小さなお社です。
お社の裏には鍵をかけて願いと一緒に奉納する「鍵箱」があり、皆さんここで良縁を願っていくそうです。

画像はHPより拝借
宇都伎社(うつきしゃ)
御祭神は大地主神(おおとこぬしのかみ)、倉稲魂神(うかのみたまのみこと)です。
家内安全、生活守護のご利益としてお参りされることが多いそうです。
わらべ七福神
可愛らしい子どもの姿の七福神です。
微笑んでいるお顔が福を呼んでいそうですね。
ちなみに香川県では「観光と信仰」をテーマとして、7つの神社仏閣が手を結んで開創した【さぬき七福神】というものがあり、田村神社はその中の「布袋尊」であるそうです。
淡島社鳥居
こちらのなんとも小さい鳥居があるのは「安産祈願」のお社です。
ここを妊婦の女性が這いながら通るそうです。

画像はHPより拝借
一宮天満宮
学問の神様として信仰される「菅原道真公」が祀られています。
農耕の神様、至誠の神としても尊崇厚いと言われています。
素婆倶羅社(そばくらしゃ)
医薬の祖神「少名毘古那神(すくなびこなのかみ)」が祀られています。
女性と子供の守り神として親しまれ安産、病気平癒、身体健康のご利益があります。

画像はHPより拝借
龍神(金龍)
田村神社のご祭神は龍の姿で現れたと言われており、この金龍には黄金を供えると長者になるという伝説があります。

画像はHPより拝借
ここに挙げたお社や像以外にも田村神社にはまだまだ沢山の見所があります。
なぜそれほど多種多様な見所ができたのかというと、田村神社の先代宮司が干支が好きだったため多くの干支の像がつくられ、その後も色々な像が建てられたからだそうです。
また、神社をより身近に感じて欲しいという思いが込められているようです。
見所満載の香川県の田村神社、是非行ってみてください。
地図・アクセス
〒761-8084 香川県高松市一宮町286
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