浅草寺〜都内最古のお寺〜

東京・浅草にある都内最古のお寺、【金龍山浅草寺】のご紹介です。
浅草寺に奉安されている観音さまは、飛鳥時代、推古天皇36年(628)3月18日に示現されたと言われています。
この日、一夜にして辺りに千株ほどの松が生じ、3日を過ぎると天から金の鱗をもつ龍が松林の中にくだったことから、山号が「金龍山」になったそうです。
常香炉(じょうこうろ)
「香炉」はもともと戦国時代(約400年前)に中国から伝わり、参拝者の身体を清めるために使われるものですが、長い時を経て「香炉の煙を身体の悪い部分にかけると治りが良くなる」という言い伝えが広まりました。
お水舎(おみずや)
天井には「墨絵の龍」が描かれ、八角形の手水鉢の上に八大龍王の一つである「沙竭羅龍王(しゃがらりゅうおう)」の像が祀られています。
本堂(観音堂)
ご本尊の「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」が奉安されていることから、「観音堂」とも呼ばれています。天井に描かれている三面の大きな絵は、中央が「龍之図」、左右が「天人之図」「散華之図」です。
影向堂(ようごうどう)
観音さまをお助けする仏様方「影向衆(ようごうしゅう)」のお堂です。堂内は内陣と外陣に分かれ、内陣の中央には聖観世音菩薩が、その左右に千手観音、虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、勢至菩薩、大日如来、不動明王、阿弥陀如来が祀られています。外陣には大黒天が祀られています。
金龍権現(きんりゅうごんげん)・九頭龍権現(くずりゅうごんげん)
ご本尊観音さまのご示現にあたり、天より百尺ばかりの金龍が舞い降り、その功徳を讃えて観音さまをお守りしたとされることが「金龍」の由来です。
こちらの九頭龍権現はもともと長野県戸隠山の地主神で、昭和33年の本堂再建にあたり勧請されました。
浅草神社
浅草寺の創建に関わった土師真中知(はじのまなかち)、檜前浜成(ひのくまのはまなり)、檜前武成(ひのくまのたけなり)を主祭神とし、東照宮(徳川家康)・大国主命が合祀されています。明治政府の神仏分離令により、浅草寺とは別法人となりました。
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